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広島の前田健太がノーヒットノーランの快挙!

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マエケンが歴史に名を刻んだ。広島の前田健太投手(23)が6日、DeNA戦でプロ野球史上74人目、85度目のノーヒットノーランを達成した。
許した走者は四球による2人だけの人生初の快挙。開幕から7試合目での記録達成は2リーグ制以降では史上最速だった。10年には沢村賞を獲得した広島の若きエース右腕。楽天・田中将大投手(23)ら同い年の誰よりも早く大記録も成し遂げた。

 「本当に、まさかできるとは思わなかった。野球人生で初めて。今までにないくらい興奮している」。日本選手の右投手では中日の川上が02年に記録して以来。同じ右腕で西武時代の松坂(レッドソックス)日本ハム時代のダルビッシュ(レンジャーズ)も達成できなかった快挙をプロ6年目の23歳が成し遂げた。

 「直球が低めに集まっていたので、変化球も生きた。きょうは6、7割の力でもスピードが出ていた」。最速150キロの直球で押し、鋭く手元で変化するスライダーで相手打者を泳がせた。6回2死から、代打・内藤に与えた四球が最初の走者。8回2死では藤田のボテボテの当たりが内野安打になりかけた。球場はどよめいたが、梵が好ダッシュで遊ゴロに仕留めると、敵地ながら大きな拍手が起こった。

 昨年10月25日のヤクルト戦(神宮)では9回1死から初安打を打たれ、大記録を逃した。「安打を打たれたシーンが何度も浮かび、びくびくしながら投げた」。そう振り返る9回に2個目の四球を与えたものの、崩れることはなかった。

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 10年に15勝で最多勝と最優秀防御率の2冠。沢村賞にも輝いた。ところが、昨年は10勝12敗で負け越し。巻き返しを誓い、開幕投手を務めた3月30日中日戦(ナゴヤドーム)も5回3失点で負け投手になった。「まだ先は長いよ」と手料理で励ましてくれたのが、今年1月1日に結婚した元アナウンサーの早穂夫人(26)。「(早穂夫人には)いつも支えてもらっているので一番に伝えたい。ウイニングボールは家に飾っておきたい」と照れ笑いを浮かべた。



 広島投手のノーヒットノーランは99年5月8日中日戦(広島)で達成した佐々岡真司以来。その偉大な先輩から背番号18を引き継いだ前田健は「エースナンバーですから。それに恥じないようにしたい」と言った。

 同じ日、他球場では同い年のライバル、楽天・田中、日本ハム・斎藤、巨人・沢村がマウンドに立っていた。その誰よりも輝いていた。同世代でノーヒットノーラン達成一番乗り。11日に24歳の誕生日を迎える右腕は「今年は優勝したい」と誓う。その言葉が実現した時、マエケンが名実ともに同世代の頂点に立つ。




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